MRI(造影)を受けてきた

諸事情によりMRI(造影)を受けてきたので、記録しておく。
MRIを受けることになった経緯なんかについては、また別でまとめたいと思うので当日の流れをメインに。
脈絡なく長くなりそうだけど覚えている限り書く。

◆MRIを受けることになった

MRIを受けたのは西新宿にあるメディカルスキャニング。 
そもそもその前日に、近所の診療所で定期的な検査を受けた結果、
もっと詳しい検査が必要ということになり、大学病院の紹介状をもらい、翌日その大学病院へ。
さっくりと検査してもらうつもりだったけど、普通大きい病院では、
「初診・検査予約→検査→結果を聞く」という流れになるのが一般的だと思う。
その時はすっかり失念していたけど。
どちらにしてもその病院ではかなり予約が埋まっているらしく、
病院でMRIを撮ろうとすると8月末頃になるとのこと。
なので、検査専門施設で撮ってきて欲しいということで、紹介されたのが上記のメディカルスキャニング。
診察室内で看護婦さんが予約を取ってくれて、当日午後受けることになった。


で、実はこの日、朝起きた時はすごい胃もたれがしてとても朝食という気分にもならず、
軽くお茶を少し飲んだだけで、急いで大学病院へ行っていた。
そしてその受診時に、「MRIは別のところで撮ってきてもらえる?」という話になり、
「今日午後からでも大丈夫?」「一番早くて15時20分からなんだけどどう?」と聞かれ
「じゃ、それでお願いします」と答えて予約が完了した後に
「MRI撮り終わるまで食事は控えてね」とか言われたもんだから、もう。
病院終わったらちょうどお昼だろうし、ランチにでも行こう♪とか思ってたので超裏切られた気分、衝撃過ぎた。

といっても普通にMRIを撮影する場合は特に制限はないらしい。(腹部の場合を除く)
今回私は造影剤を使うという話になっていて、造影剤を使う場合は4時間前から食事をとってはいけないらしい。
水かお茶のみ可。飲み物でも牛乳とかはアウトだって。

この診察の時点で時間は12時少し前。
3時間以上も空腹を抱えつつ、時間つぶすのはしんどかった。

◆メディカルスキャニングへ

そんなこんなを経て、予定の時間に間に合うようメディカルスキャニングへ向かう。
建物はあっさりわかったけど、メディカルスキャニングの入口がわからず建物を一周する羽目になった。

受付で保険証と紹介状を提出。保険診療で検査を受けるには必須アイテム。
自主的に検査を受けることもできるけど、バカ高いので、やっぱり病院に行って、病院経由で検査したほうがいいと思う。
ちょうどこの日は自主的に検査しようと来てたオジサンがいていろいろ揉めてたし。
こちとら初めての検査で内心ビビってるし不安なのに、ずっとうるさいし不快だし迷惑だった…。

◆まずは問診

最初に小さい個室に呼ばれて、問診。
身長や体重、あと薬などでのアレルギーの有無、喘息(小児喘息)の有無などを聞かれる。

それから今回は造影剤を使用する予定なので、その確認。
「場所によっては造影剤を注射することで、よりはっきりした画像を撮ることができるんだけど、
今回撮影する箇所は、造影剤を使ったほうがいい場所なのね。
先生からも使ってくださいという指示が出ているので、使用しますがいいですか?」と。

その上で副作用についての説明。
1000人に一人位の割合で、気分が悪くなったり頭痛がしたりなどの症状が出ることがある。この場合はだんだん治まるので特に処置をすることはないらしい。
数十万人に一人の割合で、処置が必要な程度の症状が出ることがある。
そしてまれに、死亡するほどの副作用が出る場合がある。
以上の説明を聞いて、造影剤使用の承諾書にサインする。

正直、確率はかなり低いとはいえ(実際、「交通事故にあうよりも低い確率です」という話もされた)、
もし万が一とか考えたらちょっと怖くなるけれど、造影剤使わなくて、結果よくわからないじゃそれこそ撮る意味ないし、
先生の指示でもあるので大人しく従ってサインする。

そのあとに「最後に食事を取ったのはいつですか?」と確認。
食事に関しては上記のとおりなので、「最後に食事したのは昨日です。」と答えたら
ちょっとびっくりしたような顔をされた。この時点で時刻は既に16時近かったはずだしね。
「そうなんだ、お腹すいたよね…(^^;;」と返された。
問診はそんな感じで、準備が出来るまでまた受付で待っていてくださいということで戻る。

◆準備

しばらくしたら再び名前を呼ばれて、更衣室へ。
ここで検査着に着替え。検査着の下着1枚。靴もスリッパへ。
ネックレスやピアスなど金属製品は全部はずす。
メガネや指輪も当然アウトなんだけど、ほぼ体の一部みたいになってるので、すっかり忘れてた。
待っている間に気付いたのであわてて外したけど。
ちなみにブラも金属入ってるので脱ぐ。あとは部分入れ歯とかもアウトらしい。
化粧にも成分が入ってるから落とすって書いてあるサイトもあったけど、今回メイクについては何も言われなかった。

準備ができたら待合個室みたいなところに座って待つ。
個室というか仕切りのある椅子。
すぐ近くにMRI室があってしばしば「ごおおおおおおおおおおおお」ってすごい音が。

順番とかもろもろにもよるんだろうけれど(そして例のうるさいオジサンがねじ込んだっぽいからか)準備してからかなり待った。
待合の場所においてある雑誌もおもしろいものはないし、暇で仕方なかった。
寝ようかと思ったころに名前が呼ばれていざ、MRI室へ。

入る前に「トイレに行ってもいいですか?」と聞いたら、「骨盤部は溜まってる方が写りやすいので…」と言われた。
緊張からの不安が大きかっただけなので「じゃ、いいです」と答えて部屋へ。
ちなみにわざわざ聞いたのは、トイレの前に確認してくださいという張り紙があったから。なるほど、そういうわけかと納得。

◆撮影へ

部屋に入ると、部屋の真ん中にでんっとMRIの機械が。そこにスリッパを脱いで横たわる。
撮影中は動くなということを言われ、さらに呼吸での胸の動きも撮影するのにあまりよくないらしく固定しますと言われ、
息を吸って、吐いて、吐いたところでみぞおちのところを押さえつけられてベルトで締められる。
更にその上に半円っぽい甲冑というか枠みたいなのを置かれた上に毛布を胸から足までかけられた。
腕は曲げて胸のところに。
ボールみたいなのを渡されて、「気分が悪くなったりしたら握ってください」と。
軽く握ってみたら、結構硬い感じ。
これはいざって時、結構な力で握らないとダメかな?と思った。

そして「撮影中はかなり音が出ますので」と言われ、ヘッドフォンをされた。
そのまま「では始めます」と言われ、焦って「造影剤は?」と聞くと「途中で入れます」とのこと。
そうして寝ている台が上がって、徐々に機械の中へ。


中に入ると目の前10センチくらいのところに天井が。
見ていてもおもしろくないので、ほぼずっと目をつむってた。

上の方から心拍と同じくらいのタイミングで「ピッ、ピッ」という音がするので聞きながら息を整える。
しばらくしたら撮影開始したようで、外でも聞こえてたあの「ごおおおおおおおおおおおおっ」といったすごい音が。
というか音が始まったときにビックリして体が動いたような。
動かないでと言うけど、これだけの音がしたらビックリするよ…。

結構経ってからヘッドフォンからピアノ曲が流れてきて、いつのまにかうとうと。
途中でいきなりマイクの音が入って「撮影まだ続きます〜。動かないでください」と言われた。
いつの間にか寝ていて動いたりしてたのかな、謎。


アナウンスがあってからもしばらく撮影があり、その後「造影剤を入れます」と言うことで、いったん最初と同じ位置まで戻る。
「どちらの腕にしますか?」と聞かれ、その前に左腕は血液採取したことを伝えると、「じゃ右にしましょう」。
いつもの注射みたいな感じでぷすっとされ、そのあと上から固定。
そして注射につながっている、造影剤を入れた容器を握らされて「このまま持っていてください、では再開しますね」と。
当然注射は腕を伸ばした状態でしているんだけれど、そのままじゃ機械に入れないし…と思っていたら
最初と同じく手を胸の位置に持って行かれた。

…注射したままなのに、腕を曲げるなんて!!!
というのが衝撃的すぎて、後半は右腕が気になって気が気じゃなかった。
でも気にしすぎると痛く感じるような気がするし、「早く終われ−」ばっかり思ってたと思う。


時間は計っていた訳じゃないので、どれくらいかかったか分からないけれど、
感覚的には造影剤なし20分、造影剤入れてから10分くらいな感じ。
撮影が終わると、最初の位置まで機械が戻って、起こされる。
「針は別のところで抜きます〜」と言われ、針を刺したまま、容器を持って移動。
処置室みたいなところで針を抜かれて、止血。
「針が長いので少し痛いんですよ」と言われたんだけど、抜くときホントに針長かった。

◆無事終了

そのまま着替えて、受付に戻り、お会計をして終了。
お会計は1万超えて焦った。勝手に5000円くらいかな…とか思っていたので。
(あとで相方さんが「自由診療ので3万くらいからだったから、保険診療を考えたらそれくらいでしょ」と指摘。確かに…)

予約が3時20分で、準備に呼ばれたのが4時前くらい。そしてお会計が終わった時点で5時半頃。
サクッと撮影してご飯を食べる予定が、このあとも18時から予定があったので、19時過ぎまで断食する羽目になりました。

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ふ、結果を聞きに行く前に書き終えられたー!
もう既に忘れかけてる部分もあるけれど、初めてのMRI体験だったので。
撮影部分や造影の有無などで変わってくる部分もあるんだけれど、ざっとした流れはこんな感じでした。
これから受ける人がいれば参考まで。